今回は映画「ルイの9番目の人生」の感想とあらすじです!
(ジャンル・サスペンス&ミステリー映画)
(Amazonの評価は星3.5)
映画「ルイの9番目の人生」を観終わりました。
サスペンス映画というより、ヒューマンドラマよりの映画ですね。
最後はちょっと泣けてしまいました😂
— 映画マニア@映画ブログ (@x61zwxe11Hhxw9h) May 13, 2020
ストーリー:少年ルイは9歳になるまで毎年、生死をさまよう事故にあってきました。そして9歳のとき、崖から落ちてしまいます。
個人的な点数は70点ですね。現実でも起こりえそうな話だと思いました。
さて、ひとまずあらすじへいきましょう!
ルイの9番目の人生のあらすじ
少年ルイは、9歳になるまで毎年事故にあってきました。9歳のとき、父と母とピクニックへ行ったときに崖から落ちてしまいます。
ルイは昏睡状態になり、医者は「ルイはもう助からない」と言います。
ある日、ルイの様子を見るために母親が病院へやってきます。担当の医者は母親に気があり、病院の庭で母親とキスをします。
そのとき昏睡状態だったルイが目を覚まし、部屋の中から2人のことを見ていました。
ルイの9番目の人生の感想と考察(ネタバレあり)
※ここからネタバレあります
サスペンス映画に慣れてる人なら、犯人がすぐに分かると思います。
母親は挙動がやたらおかしいし、ルイが昏睡状態なのに医者の先生とイチャイチャし始めます。
「母親が犯人か。浅いナゾ解きだな」と、前半で少しあきれていました
ですがラストまで観ると、犯人が母親であることをわざとバラしていた気がします。
重要なのは犯人ではなく、犯人の動機なんですよ。母親がルイを殺そうとした動機は、父親によって明かされます。
オバケになった父親が「母さんは、同情されることが好きなんだ。俺は母さんの涙にだまされて結婚してしまった」
イルカショーのシーンで、父親が女性と出会いますよね。父親が本当に愛していたのは、あの女性なんでしょう。
でも結局、父親はその女性ではなく可哀想に見えた母親を選んでしまったんですね。
母親がルイを殺そうとしたのは、「子供が事故にあったかわいそうな母親」と世間に思われたいからです。
毎年あった事故も、母親のしわざです。でも、死にかけるたびに母親はルイを救ってきました。
母親は同情されたいだけなので、ルイを殺したいとは思っていないんですね。母親はルイのことを愛してるんですよ。
愛してる一方、母親はルイのことを憎んでいます。母親は子供のころに虐待を受けていたので、幸せそうなルイが羨ましく思えるからです。
「自分は虐待を受けたのに、ルイは幸せそうに生きている」という風に、母親は過去の自分とルイを比較してしまうんですね。
母親はルイを殺そうとするヒドい人間に見えます。ですが、虐待が原因でそうなってしまったので、母親もかわいそうです。
さて、この映画で驚かされたのは、ルイが今までの事故は母親が原因と知っていたことです。
ルイは母に殺されかけ、そして助けてもらうことで「母に愛されている」と母の愛情を確認していました。
そして母親も「殺しかけたけど、助けてしまった。やっぱり私はルイのことを愛してるんだ」とルイへの愛情を確認します。
殺して助けることを繰り返すことで、母もルイも相手への愛情を強めていったんです。歪んだ愛情ですね。
映画のラストでは、母親は医者の子供をみごもります。母親は、生まれてきた子に同じことをするのでしょう。
ルイは昏睡状態から目覚めますが、これからどうやって生きていくんでしょうね。
今まで通り母親の言うとおりに生きるなら、ルイは不幸な人生を歩むでしょう。
「僕は兄なんだ。兄妹を守らないと」と兄としての自覚を持ったなら、良い方向に人生が変わりそうです。
ルイの心の中には、愛してくれた父親がいます。この終わり方から、ルイは幸せな人生を歩みはじめる気がしますね。
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