(ジャンル・ノンフィクション)
個人的な点数は80点ですね。
映画「黒い司法」のあらすじ!ジャンルはノンフィクション
主人公のブライアンは黒人で、ハーバード大学を卒業して弁護士になります。
彼はアラバマ州へ行き、黒人差別の多さにおどろきます。ある日、ブライアンの耳に驚きの事件が入りました。
その事件では、ウォーターマクミリアンという男性が白人の女性を殺したことで死刑判決を受けました。
ですが、ウォーターマクミリアンが犯人とする根拠は1つもないのです。
ブライアンは「こんな事があってはならない。私が無実を証明する」と決心をします。
映画「黒い司法」のキャスト&登場人物
- ブライアン・スティーブンソン(マイケル・B・ジョーダン)
- ウォルター・マクミリアン(ジェイミー・フォックス)
- エバ・アンスリー (ブリー・ラーソン)
- ハーバート・リチャードソン (ロブ・モーガン)
- ラルフ・マイヤーズ (ティム・ブレイク・ネルソン)
- トミー・チャップマン (レイフ・スポール)
- アンソニー・レイ・ヒントン(オシェア・ジャクソン・Jr)
- フォスター判事 (リンジー・エイリフ)
- ジョン・マクミリアン(C・J・ルブラン)
- ウッドロウ・インカー(ロン・クリントン・スミス)
映画「黒い司法」の感想&考察(ネタバレありの解説です)
※ここからネタバレあります
黒い司法の真犯人!疑わしいのは権力者の子供?(ウォーターマクミリアンは無実)
ウォーターマクミリアンという黒人の男性が、殺してもいないのに「お前が白人の女性を殺したな!」と容疑をかけられてしまいます。
ですが、ウォーターマクミリアンはまったくの無実。
どうして彼は逮捕されたんだろう?
彼が逮捕されたのは、ラルフマイヤーズという男性が「あいつが死体のそばに立っているのを見た!」と証言したからです。
ですが、この証言はまったくの嘘でした。真犯人は別にいるのです。
真犯人は誰なんだろう?
警察が逮捕を急いでいたので、おそらく真犯人は政治家をはじめとする権力者の子供なのかな~と推測しています。
日本でも海外でもそうですが、権力者はお金の力で身内を守ることがあります。今回もその可能性があるのです。
昔は今よりもっと黒人差別がひどかったです。「黒人が犯人だ!」と言えば、ほとんどの方が信じたのではないでしょうか?
肌の色の違いで差別が起きるなんて、本当に許せないよね!
黒い司法は実話!元ネタとなった事件が壮絶すぎる・・・。ラルフマイヤーズも被害者。
この映画は実話に基づいていて、ウォーターマクミリアンは無実の罪であやうく死刑にされるところでした。
彼が犯人に仕立てあげられたのは、飲んだくれのラルフマイヤーズという男の証言があったからです。
実は、ラルフマイヤーズも被害者でした。彼は「無実の人に罪をかぶせるなんてできない!」とテープに残していたのです。
ですが、彼が反抗すると、警察は彼を死刑囚の房へ入れました。そして、死体の焼ける臭いをかがせたのです。
ラルフマイヤーズは昔、大やけどをおいました。そのため、火に恐怖心があるのです。
死体の臭いを嗅いだことで「火で殺される!」とおびえ、いやいや「ウォーターマクミリアンが殺した!」と言ったわけです。
ラルフマイヤーズは最低の男に見えていましたが、実は彼も被害者だったのは驚きですよね。
保安官のトムテイルが最悪!はやく自分の間違いを認めろよ!
この映画でイライラしたのは、保安官のトムテイルです。
彼は「市民を守りたい!」と口にしているくせに、市民であるウォーターマクミリアンの無実を信じようとしませんでした。
弁護士のブライアンが「あなたの役目は市民を守ることだ。あなたなら彼が犯人であることを理解できるはずだ」と諭され、ようやく間違いを認めました。
間違いの認め方もちょっとダサかったです。「裁判官!事件です!この町にはまだ真犯人がいるのです!」
いや、普通に「私が間違ってました」って白状しろよ!笑。ここらへんに無駄なプライドの高さが感じられますね。
結末はハッピーエンドっぽいけど、ウォーターマクミリアンがかわいそうすぎる
結末は、ウォーターマクミリアンが無罪を勝ち取るというもの。ハッピーエンドに見えますが、かなり複雑な状況です。
彼は「死刑囚」というレッテルを貼られました。そのレッテルをはがすのには時間がかかります。
彼は時間を奪われただけでなく、信用も失わされてしまったのです。
誤認逮捕というのは本当に迷惑な話。彼の人生を立て直すためにも、州は彼に多額の賠償金をはらうべきでしょう。
あと、彼を無理やり犯人に仕立てようとした警察。彼らこそ刑務所へ入れるべきでしょう!
不倫をした夫を見捨てない妻。すばらしい精神!
ウォーターマクミリアンは良い人に見えましたが、実は不倫をしてたんですね。
これがなんとなく映画にモヤモヤ感を作っています(泣)素直にウォーターマクミリアンを応援できないのです笑
やはり不倫は最悪ですよ。不倫なんてした夫を普通は許すべきではありません。
ですが、妻はそれでも不倫した夫を見捨てず、最後まで戦ってくれたのです。本当にすばらしい女性ですね!
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