(ジャンル・サスペンス&超能力)
個人的な点数は60点ですね。
映画「ハドソン川の奇跡」のあらすじ!ジャンルはノンフィクション
主人公のサリーは、飛行機のパイロットです。ある日、フライトの途中で目の前にたくさんの鳥が現れました。
その鳥が飛行機に衝突し、しかもエンジンに吸い込まれて故障してしまったのです。
このままでは墜落してしまうので、どこかに着陸しなければいけません。
サリーは長年の勘で「ハドソン川に着陸する!」と宣言し、見事着陸を成功させました。
「奇跡の着陸」とメディアで取り上げられましたが、その後に「ハドソン川以外でも着陸できた」と批判する人たちが現れます。
その人たちのせいで「サリーは川に着陸させて、逆に乗客の命を危険にさらした人間だ!」と非難されるようになります。
映画「ハドソン川の奇跡」のキャスト&登場人物
- チェスリー・サリー・サレンバーガー(トムハンクス)
- ジェフ・スカイルズ(アーロン・エッカート)
- ローリー・サレンバーガー(ローラ・リニー)
- チャールズ・ポーター(マイク・オマリー)
- ベン・エドワーズ(ジェイミー・シェリダン)
- エリザベス・デイヴィス(アンナ・ガン)
- マイク・クリアリー(ホルト・マッキャラニー)
映画「ハドソン川の奇跡」の感想&考察(ネタバレありの解説です)
※ここからネタバレあります
ハドソン川の奇跡でサリー機長が容疑者になったのはなぜ?
サリー機長は、バードストライク(鳥の衝突)が起きたにも関わらず、冷静に対応して人々の命を救いました。
ですが、その後に「ハドソン川ではなく、ほかの場所に着陸させるべきだった!川だと乗客がおぼれる可能性があった!」と非難されます。
また、川に着陸したことで、飛行機のパーツがすべて使い物にならなくなりました。航空会社からすると痛手です。
つまり、「①人々の命をムダに危険にさらした②飛行機を台無しにした」この2点が理由で、サリー機長は容疑者にされたのです。
なんだかムチャクチャな主張だよね・・・
常識的に考えて、あんな危険な状況になったら、パニックになって普通はミスをおこす可能性が高いです。
サリー機長を非難したNTSBは、「もしも自分が当事者だったら」という発想ができないのでしょうか?
このような主張をすること自体、人間として恥ずべきことだと思いますね!
サリー機長はその後どうなったのか?NTSBの判断ミスにより、ますます評価が上がった!
NTSBにより、サリー機長は容疑者として責められます。ですが、サリー機長は冷静に「シミュレータは、人為的な部分を反映してない」と主張します。
その主張がまさにその通りで、当時の状況をカンペキに反映させたシミュレータでは、ハドソン川以外では着陸失敗したのです。
NTSBによりイヤな思いをしたと思いますが、おかげでサリー機長の評価はますますアップしました。
疑惑が晴れてからは、オバマ大統領からサリーに電話があり「君は英雄だ。誰もが君を誇りに思っている」と伝えられたのです。
また、サリーは自叙伝を2冊出版します。その後、彼はパイロットして復帰もします。
2010年に引退しましたが、最後まで彼のフライトはカンペキでした。
ハドソン川の奇跡で実話と違う点。
さて、本作「ハドソン川の奇跡」は、実際の出来事をテーマにした作品です。ただ、このような実話作品には、どこか実際と違う点があるものです。
個人的に、実話と違う点をまとめてみました!
①NTSBがちょっと悪者扱いすぎる
NTSBはサリー機長の揚げ足をとりまくる、超悪者のような存在として描かれています。
ですが、NTSBは疑うのが仕事ですので、仕方がないところもあります。
映画ではNTSBは「サリー機長は絶対にミスをしている!」という態度でしたが、実際はそんなことはなかったようです。
実際にはNTSBは「サリー機長の操縦はカンペキだった」とはじめから思っていたようで、疑っている雰囲気はなかったようですね。
②サリーの着水技術はカンペキではなかった?
2つ目は、サリー機長の着水技術がカンペキではなかったことです。
映画を観ると、カンペキな着水をしたように見えます。ですが、実際には想定以上の衝撃があったようなのです。
もっと衝撃を小さくできる機体の角度があったようですが、あのパニック時ではそれは無理でしょう。
どんなに完璧な着水をしたとしても、機体はゴミになります。ですので、それほどカンペキを求める場面ではなかったといえます。
③実際はもっともっと奇跡だった
本作を観ると、「ハドソン川を目指しさえすれば乗客が助かる」という印象を感じました。
ですが、もしもハドソン川の流れが激しかったり、近くに救助船がなければ乗客は助かっていなかったのです。
あの季節、あの瞬間だったからこそ助かったわけです。本当に偶然が重なりまくった奇跡だったわけですね。
重傷者は5人!経験のあるクルーがいてくれたおかげ!
155人が助かったわけですが、そのうちの5人は重症でした。ですが、あんな状況で重傷者が5人だったというのは、かなり少ないほうでしょう。
サリー機長の判断も素晴らしかったのですが、これほど重傷者が少なかったのは経験深いクルーのおかげとも言えます。
サリー機長は現在、何をしているのか?
サリー機長は、2010年にはパイロットを引退しました。あんな事故に遭いながらも、彼はパイロットとして復帰していたのです。
現在、彼はハドソン川の奇跡についてのインタビューを受ける時などは、テレビなどに出演しているようです。
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