なんだか頭が働かない。やる気も出ないし・・・、
このような症状を感じていませんか?それ、ブレインフォグの可能性が高いですよ。
ブレインフォグとは、頭に霧がかかったような状態のことです。
具体的には、次のような症状です。
- 頭が働かない
- 集中ができない
- 言われたことをすぐに忘れてしまう
- 考えがまとまらない
- やる気が出ない
- すぐに眠くなってしまう
ブレインフォグになると、日常生活を送るのが大変に感じます。
私も頭にモヤがかかった状態が続いたことがあり、その時にブレインフォグを知りました。
今回は、私が実践したことや、ブレインフォグについて調べた情報を全てまとめてみたいと思います。
- 原因不明の頭のモヤに悩んでいる人
- ブレインフォグを改善する方法を知りたい人
ブレインフォグの原因は?改善したいならアルコールはNG【パレオな男でも問題視されている】
ブレインフォグの原因として、次のことが考えられます。
- 過度のストレス
- 副腎疲労(副腎という臓器が疲れている)
- リーキーガット(腸に穴があくこと)
- アセトアルデヒド
それぞれについて解説していきます。
過度のストレス
過度のストレスを受けると、脳の血流が悪くなります。脳の血流が悪くなると、頭の働きが低下してしまいます。
また、脳の血流が悪くなるだけでなく、脳に炎症が起きます。炎症が起きることでも脳の働きが悪くなってしまうのです。
ブレインフォグが起きる人の多くは、過度のストレスが原因です。
うつ病に症状が似ています。うつ病は生きる気力や不安感に襲われますが、ブレインフォグ単体では不安感の症状はあまりありません。
副腎疲労(副腎という臓器が疲れている)
ブレインフォグの原因の2つ目は、副腎疲労です。人間には副腎という臓器があり、そこが疲れるとブレインフォグが起きます。
副腎疲労もストレスの受けすぎや、栄養不足で起きます。
リーキーガット(腸に穴があくこと)
ブレインフォグの3つ目の原因は、リーキーガットです。リーキーガットとは、腸に穴が開くことです。
リーキーガットになると、脳にダメージを与える物質が流れていきます。その結果、脳に炎症が生じてブレインフォグが発生します。
また、栄養を十分に吸収できなくなるため、脳を働かせるためのエネルギーが不足してしまいます。
リーキーガットになる原因の一つとしては、グルテン不耐性があげられます。
グルテンとは、小麦粉に含まれるタンパク質です。グルテン不耐性の人は、グルテンを食べると腸に穴が空いてしまいます。
アセトアルデヒド
アセトアルデヒドは毒性の強い物質です。アセトアルデヒドが発生する原因は、アルコールの飲酒や悪い腸内環境です。
アセトアルデヒドが発生すると、脳細胞にダメージが与えられます。その結果、ブレインフォグになるのです。
ブレインフォグはうつ病やケモブレインと似ている
ブレインフォグは、うつ病やケモブレインの症状と似ています。
ブレインフォグとうつ病の違い
うつ病になると、やる気が出なくなったり、頭が働かなくなったりします。
うつ病も過度のストレスで発症するので、原因も似ています。ただ、症状が少しだけ違うのです。
うつ病はやる気がなくなるだけでなく、不安感や死にたい気持ちになったりします。ブレインフォグでは、そのような感情はあまりわきません。
もし不安感などを感じるのであれば、うつ病を疑ってください。その場合、精神科へ行って治療を受けましょう。
うつ病の症状を治すには、脳内のセロトニンという幸福ホルモンを増やす必要があります。
セロトニンは運動療法、薬物療法(SSRI)などに取り組むことで増やすことができます。
ブレインフォグとケモブレインの違い
ケモブレインとは、抗がん剤治療を受けている間や、その後に集中力や記憶力が低下する症状のことです。
症状的には、ブレインフォグとよく似ています。ですが、ケモブレインは抗がん剤治療によって起きる症状です。
そのような治療を受けていないのであれば、ブレインフォグまたはうつ病と考えましょう。
ブレインフォグはマグネシウムやNAC、グルテンで改善
ブレインフォグの改善策をまとめていきます。
有名な解決策として、マグネシウムやNAC、グルテンフリーがあります。
マグネシウムでブレインフォグを改善
ブレインフォグの原因の一つに、アセトアルデヒドがあると書きました。
アセトアルデヒドは飲酒や悪い腸内環境によって生じます。アセトアルデヒドが脳を傷つけてブレインフォグが起きるわけです。
そのアセトアルデヒドを分解してくれるのがマグネシウムです。マグネシウムには快眠効果や偏頭痛を和らげる効果もあると報告されています。
NACでブレインフォグを改善
NACという栄養素があります。NACとは「N-アセチル-システイン」の略称です。
NACをとると、体の中からアセトアルデヒドが排出されます。アセトアルデヒトはブレインフォグの原因の一つです。
マグネシウムはアセトアルデヒドを分解し、NACは排出を手助けするのです。
マグネシウムとNACを組み合わせることで、よりブレインフォグの症状を改善できると考えられます。
グルテンフリーでブレインフォグを改善
グルテンフリーもブレインフォグの改善に有効です。ブレインフォグの原因の一つに、リーキーガットがあります。
リーキーガットは、腸に穴が空いて栄養を吸収できなくなる状態です。脳に栄養が行き渡らなくなるのです。
リーキーガットの原因は、グルテンだと考えられています。グルテンは小麦粉に入っているタンパク質です。
このグルテンをとらないことにより、リーキーガットを治すことができます。
ジョコビッチという世界トップのテニスプレイヤーをご存知でしょうか。彼もブレインフォグに悩まされており、グルテンフリーにより症状がよくなりました。
グルテンフリー(グルテンをとらない食事)のやり方
グルテンフリーのやり方はカンタンです。小麦粉をとらない生活を心がければいいだけです。
食べ物に小麦粉が入っていないことを確認するには、食品のパッケージを見ましょう。
パッケージに必ず小麦が入っているか書いてあります。入っていれば、その食材をとってはいけません。
主食は白米にしましょう。パンには小麦粉が含まれているのでNGです。
グルテンフリーはブレインフォグ以外にも、ADHDなどの発達障害改善にも役立ちます。
ブレインフォグの原因である副腎疲労をビタミンCで改善
ブレインフォグの原因の一つに、副腎疲労があります。副腎という臓器が疲れている状態のことです。
副腎はストレスから身を守ってくれる
まず、副腎の役割について紹介します。副腎は、コルチゾールというホルモンを作る臓器です。
コルチゾールは、ストレスから体を守ってくれます。ストレスを受けすぎると、脳に炎症が起きてブレインフォグが生じるのです。
副腎疲労が起きると、副腎はコルチゾールを作れません。すると、ストレスから体を守ることができなくなり、ブレインフォグが起きるのです。
副腎疲労はストレスを受けると起きる
副腎疲労は、ストレスによって生じます。人はストレスを受けると、大量のビタミンCを消費してしまいます。
副腎が正常に働くには、ビタミンCが必要です。副腎は体の中でもっともビタミンCを必要とする臓器なのです。
ストレスを受ける環境にあるなら、ビタミンCをとってください。ビタミンCをとらないと、体の中のビタミンCはストレスで減っていきます。
副腎疲労にはメガビタミン療法が効果的
副腎疲労対策には、メガビタミン療法が有効です。メガビタミン療法とは、ビタミンCを大量にとることです。
ビタミンCは、1日100ミリグラムで十分と報告されています。ですが、これは大きな誤りです。
ストレスを受けやすい現代人なら、ビタミンCを1日3グラムはとるべきです。それぐらい取らないと、副腎疲労が起きます。
ビタミンCを食べ物から3グラムもとるのは不可能です。メガビタミン療法を実践するなら、サプリメントを使いましょう。
カプセルのビタミンCは高いため、私は粉末状のビタミンCを使っています。
ブレインフォグにはBCAAやマルチビタミンも効果的
ブレインフォグの改善には、BCAAとマルチビタミンも効果的です。
BCAAで集中力が改善
ブレインフォグの症状に、集中力の低下があります。
集中力を高めるためには、BCAAを使うのも効果的です。BCAAは筋トレのためのサプリメントとして有名です。
BCAAには集中力を高める効果があるため、ブレインフォグで集中力が低下している方には有効です。
マルチビタミンで脳の栄養を補給
脳が正しく働くには、ビタミンが必要です。ビタミンB、ビタミンC、ビタミンDなどです。
ビタミンが足りていなければ、脳が正しく働かないのでブレインフォグの症状が起きます。
ビタミンB、C、Dを効率良くとるには、マルチビタミンがおすすめです。マルチビタミンは薬局やスーパーの薬売り場にあります。
発達障害からくるブレインフォグなら病院での治療が必要
発達障害とは、一つのことに集中できなかったり、落ち着いていられない症状のことです。
発達障害はストレスがたまりやすい
発達障害の人は、集中することがニガテです。集中力がないため、仕事や人間関係で苦労します。
それらの苦労により、ストレスが蓄積していきます。発達障害の方は、そうでない人よりもストレスが溜まりやすいです。
ブレインフォグの原因はストレスだと書きました。そのため、ストレスが溜まりやすい発達障害の方は、ブレインフォグになりやすいのです。
発達障害の治療には、精神科の受診が必要
発達障害を治療するには、精神科の受信が必要になります。
精神科に受診し、現在の症状を伝えれば適切な治療を行ってくれます。人によっては薬が処方されることもあります。
発達障害を改善する薬には、ストラテラやコンサータがあります。
ストラテラは集中力を増強させる効果があり、コンサータは集中力増強とじっとしていられない衝動を抑える効果があります。
もし薬を試すのなら、まずはストラテラを試してください。ストラテラが効かないようであれば、コンサータを使いましょう。
ストラテラは多くの精神科で扱っていますが、コンサータは一部の精神科でしか扱っていません。事前に病院を調べましょう。
原因不明のブレインフォグは有害金属による影響も考えられる
ブレインフォグの症状は、有害金属による影響も考えられます。
有害金属とは水銀、ヒ素、鉛などです。これら有害金属が脳へ行くと、脳にダメージが与えられてブレインフォグが生じます。
有害金属の治療には、キレート療法
キレート療法とは、有害金属を体の外へ排出するのを手助けすることです。
セレン、亜鉛、メチオニンをとることで有害金属の排出をうながせます。
ブレインフォグを改善するための食事や運動
ブレインフォグの改善には、食事の工夫や運動が大切です。
脳への栄養が足りていなければ、ブレインフォグが生じます。
脳には、タンパク質とビタミンが必須
脳を正しく働かせるには、タンパク質とビタミンが重要になります。
タンパク質をとるには、鶏肉を食べましょう。鶏肉の中でも、鶏胸肉やササミにタンパク質が多く含まれています。
ビタミンも頭を働かせるのに欠かせない栄養素です。マルチビタミンをとったり、レモンやイチゴなどを取りましょう。
運動で脳への血流を増やそう
脳の働きを良くするには、運動をすることも大切です。運動をすれば、脳への血流を増やせるからです。
私がオススメしたいのは、スロージョギングという方法です。
スロージョギングをすると、脳への血流を増やせます。また、スロージョギングは疲れづらいので続けやすいのもメリットです。
インターバルトレーニングも効果的
インターバルトレーニングも脳の血流を増やすのに効果的です。また、集中力を高める効果も期待できます。
インターバルトレーニングとは、30秒全力で運動し、10秒休み、また30秒全力で運動したりすることです。
インターバルトレーニングは大変ですが、集中力を飛躍的に高める効果があります。普通のランニングよりも体力が付くメリットもあります。
日常的に早歩きを心がけよう
「運動する時間をとれない!」という人は、日常的に早歩きを心がけてください。
早歩きをすることでも、脳への血流を増やすことができるからです。早歩きを習慣にすることで、発達障害が改善した人もいます。
まとめ
ブレインフォグを改善するための方法をまとめました。ブレインフォグになると、今まで通りの生活を送るのに苦労してしまいます。
まずは自力で改善を目指してみましょう。それでも改善しなければ、一度精神科を訪れて原因を調べてもらいましょう。
発達障害やうつ病が原因であれば、薬物療法などを行う必要もあります。
今回の記事がブレインフォグに悩む方のお役に立てばうれしいです!
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