映画「バタフライ・エフェクト」は、タイムリープをテーマとした超名作です。
主人公には過去に戻る能力があり、自分のせいで不幸になってしまった幼馴染の未来を変えようとします。
ラストシーンが超感動的で、主人公のエヴァンは「ケイリーと知り合いにならない選択」をとるのです。
よく決断できたよね。本当に心から愛していたから辛かったと思う
さて、全体的なストーリーは素晴らしいのですが、バタフライ・エフェクトにはいくつかの矛盾点があります。
また、バタフライ・エフェクトのラストには、別エンディングがあることをご存知でしょうか?
別エンディングがあるの?知らなかった!
今回は、バタフライエフェクトの矛盾点と別エンディングを紹介していきたいと思います!
バタフライエフェクトの矛盾点を解説!刑務所のシーンは明らかにミス!
名作と名高いバタフライ・エフェクトには、矛盾点があります。
どんな矛盾点なの?
具体的には、次のような矛盾点があります。
- 刑務所で手に傷が現れる
- なぜか8mmのフィルムを覚えている
- 出会わなかったケイリーがエヴァンを認識
- レニーがトミーを殺害
①刑務所で手に傷が現れる
エヴァンが過去へ戻り、ケイリーの父親に「ケイリーのビデオ撮影なんてやめろ。変態が!」と説教をします。
その結果、ケイリーは虐待されずに育ち、エヴァンと幸せな学生生活を送ります。
ですが、ケイリーが虐待されない代わりに、兄のトミーが虐待を受けていたのです。
ケイリーとエヴァンが大学にいると、突然トミーが現れて襲ってきます。エヴァンは誤ってトミーを殺してしまいます。
そのせいでエヴァンは刑務所送りになったんだよね
エヴァンは刑務所から出るため、クリスチャンの男に協力を求めようとします。そのために、エヴァンは「俺は神の使いだ」と嘘をつきます。
クリスチャンの男はもちろん信じません。そこでエヴァンは過去へ戻り、手に傷を付けるのです。
すると、先ほどまでは何もなかった手にキズが現れたのです。
それを見てクリスチャンの男は「あなたは本物だ!神の使いだ!」と信じてくれたのです。
でも、なんかおかしいような・・・
そうです。このシーンは明らかな矛盾を含んでいます!
もしも過去に傷を付けたのであれば、傷がついた状態で刑務所へ入ってるはずですよね?
そのため、無傷の手にキズが現れるなんておかしいのです。
正しくはどんな未来なの?
過去に傷を付けたのであれば、クリスチャンの男に手を見せたとき、すでにキズがあります。
エヴァン「今から手に傷を浮かび上がらせるぞ!見ててくれ!」
クリスチャンの男「って!もうキズがあるやないかーい!」
というコントが繰り広げられているはずなのです笑
②なぜか8mmのフィルムを覚えている
エヴァンは過去へ戻り、トミーがポストへ爆弾を仕掛けないよう、先に爆破させておこうとします。
ですが、爆破させた時にケイリーが巻き込まれて亡くなってしまいます。
エヴァンは「どんなに過去を変えても失敗する・・・。そうだ、ケイリーと出会わないことにしよう」と決心します。
そこで8mmのフィルムを使ったんだよね!
エヴァンはケイリーと初めて出会った過去へ戻るため、その時の映像をおさめた8mmのフィルムを見ます。
過去へ戻ることに成功したエヴァンは「ケイリー、僕に近づくな。近づいたらお前の家族を殺す」と脅します。
悲しい決断だよね・・・
さて、このシーンには実は矛盾がありました。それは、エヴァンが8mmのフィルムを覚えていることです。
「過去へ戻ったら、その時の記憶がなくなる」という設定があります。
もしもケイリーと初めて出会ったときに戻ったのなら、「8mmのフィルムで撮影した」という記憶が亡くなっているはずなのです。
それなのに、大人になったエヴァンは「8mmのフィルムで撮影したな〜」と覚えているのです。
たしかにここも矛盾点だね!
③出会わなかったケイリーがエヴァンを認識
これを矛盾というのはなんですが、ラストシーンでケイリーとエヴァンが出会ったとき、ケイリーが振り返ります。
もしも幼少期に別れたのであれば、ケイリーはエヴァンのことを知らないはずです。
それなのに、あんな人だかりの中で振り返るのは運命としか言いようがありません。
これは矛盾っていうより、運命って感じだね!
④レニーがトミーを殺害
レニーの犬がトミーに殺されたシーンがあります。エヴァンはそれを阻止するため、レニーにナイフを渡します。
ですが、レニーは犬を助けずにトミーを刺し殺したのです。
レニーはおとなしい性格ですので、トミーを刺し殺すのは変です。いくら子供といっても、カッとなって人を殺すなんて考えづらいのです。
矛盾とまでは言いませんが、ちょっと違和感のあるシーンです。
バタフライエフェクトの4つの別エンディングを解説!胎児に戻り、へその緒を首に巻く!
バタフライ・エフェクトには、実は4つのエンディングがあります。
どんなエンディングなの?
具体的には、次の4つです!
- エヴァンとケイリーが出会うが、顔を合わせずに別れる
- エヴァンとケイリーが出会い、食事をして仲良くなる
- エヴァンとケイリーが出会い、エヴァンがケイリーを追いかける
- エヴァンが胎児に戻り、へその緒を巻いて亡くなる
①エヴァンとケイリーが出会うが、顔を合わせずに別れる
これは本編のエンディングです。エヴァンは幼少期に「ケイリー、僕に近づくな。殺すぞ」と脅します。
幼いケイリーはそのまま別の街へ引っ越し、2人は知り合わずに大人になります。
その後、大人になってからケイリーはエヴァンと町中ですれ違います。
ケイリーは振り返りますが、すぐに前を向いて歩き去っていきます。
エヴァンはケイリーの顔を覚えているので、ケイリーに声をかけることもできました。
でも、声をかけなかったんだよね
もしも声をかけたら、ケイリーがまた不幸になる可能性があります。それを避けるため、声をかけずにエヴァンも歩き去ったのです。
ケイリーを愛してるからこその決断だよね・・・
②エヴァンとケイリーが出会い、食事をして仲良くなる
こちらは別エンディング。エヴァンとケイリーが町中ですれ違ったとき、エヴァンが「お茶でもしない?」と声をかけます。
そして、2人は一緒に食事をして仲良くなります。
その後はおそらく、2人は付き合い始めるのでしょう。
ハッピーエンドなわけだね!
ただ、エヴァンがケイリーと知り合うと、なぜか不幸な出来事が起きます。
一瞬は幸せかもしれませんが、その後はまた不幸な未来になる可能性があるのです。
③エヴァンとケイリーが出会い、エヴァンがケイリーを追いかける
エヴァンとケイリーが町中ですれ違うと、ケイリーが振り返ります。エヴァンも同時に振り返りますが、ケイリーはすぐ前へ向き直すのです。
その後、エヴァンはケイリーの後を追いかけます。
なんかパッとしないエンディングだね
これだと、ケイリーがエヴァンに興味がない感じに見えるよ!
ケイリーを追いかけたあと、エヴァンが声をかけたらエンディング②に合流します。
でも、わざわざこのエンディングを考えたということは、声をかけれずに終わるのかもしれません。
④エヴァンが胎児に戻り、へその緒を巻いて亡くなる
これが一番かなしい別エンディングです。エヴァンは「ケイリーと知り合ったら彼女を不幸にしてしまう」と考え、胎児に戻ります。
お母さんのお腹の中にいた頃まで戻ったんだね!
そして、胎児に戻ったエヴァンは、へその緒を首に巻き、自殺してしまうのです。
自殺すれば、ケイリーと会わなくてすむってことだね・・・
「ケイリーと会わない選択」という点では本編のラストと似ています。ですが、あまりに悲しすぎる結末です。
わざわさ死ななくても・・・
このエンディングには驚くべき設定があり、それは「エヴァンの母親が何度も流産している」ということです。
これってどういう意味?
この設定が意味するのは、「エヴァンには兄弟がいて、みんなタイムリープで自殺している」ということです。
エヴァンの家系はタイムリープの能力を持ちます。ですので、兄弟もタイムリープできるのです。
ですが、兄弟もエヴァンのように恋人を幸せにするため、胎児に戻って自殺する選択をしたのでしょう。
悲しすぎる設定だね・・・
バタフライエフェクトの胸糞シーン!泣ける作品だけど、トミー、お前だけは許さん!
超感動的なバタフライ・エフェクトですが、私がとにかく胸糞に感じるシーンがあります!
それは、トミーが信仰に目覚めて善人になるルートです。
母子の爆発を助けたトミーが、信仰心に目覚めるという胸糞ルート!
エヴァンは過去へ戻り、トミーが仕掛けた爆弾を捨てようとします。ですが、ポストにたどり着いたとき、爆発してしまいます。
そのせいでエヴァンは両手を失います。そしてなぜかトミーが善人になっているのです!
ポストが爆発した時、トミーは母と子供を助けました。
そしてトミーは「人助けって素晴らしい!」と善に目覚めるのです!!
めちゃくちゃ身勝手じゃないですか???「お前が爆弾を仕掛けたんだろ!!!」ってブチギレたくなります!
エヴァンが一番悲しかったのは絶対にこのルート!
エヴァンが一番イヤだったのは、間違いなくこのルートでしょう。
トミーが善に目覚めるだけでなく、ケイリーをレニーに奪われてしまいます。
周りは幸せな未来を歩んでいます。ですが、エヴァンはものすごい劣等感に苛まれています。
このシーンは本当に胸糞です!エヴァンが風呂で自殺しようとした時、トニーが止めにきたのにもイライラしました笑。
もしもこのラストで終わっていたら、間違いなくバタフライエフェクトは駄作となっていたでしょう笑。
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