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トランスワールドでトムは生まれない!店員の金庫に何が入っているのか?【考察&解説】サスペンス

映画「トランスワールド」の感想&考察&解説映画&ドラマ批評

今回は映画「トランスワールド」の感想とあらすじです!

(ジャンル・サスペンス)

個人的な点数は60点ですね。

映画「トランスワールド」のあらすじ!ジャンルはサスペンス

サマンサという女性は、気が付くと森の中にいました。歩いていると、目の前に小屋があったので入ることにします。

そこにトムという青年がやってきて、「僕は車が故障して、ここに数日間いるのさ」と知らせてきました。

サマンサは外へ出る方法をたずねますが、トムは「わからない」と言います。

サマンサは森の中をあるきますが、しばらくすると小屋の前へ戻ってきてしまうのです。

ある日、小屋にジョディという女性がやってきました。ジョディとサマンサが話していると、2人はちがう年代の人間であることに気づきます。

「トランス・ワールド」予告
アカデミー賞受賞スタッフが手掛ける、綿密に構成されたストーリー!!衝撃のラストが待ち受ける、怒涛の90分!!出会うはずのない3人の運命が交錯する、驚愕のSFサスペンス!!

映画「トランスワールド」のキャスト&登場人物

キャスト&登場人物
  • ジョディ(サラ・パクストン)
  • ケビン(クリストファー・デナム)
  • 店員(ジェシーJペレス)
  • サマンサ(キャサリン・ウォーターストン)
  • トム(スコット・イーストウッド)
  • ハンス(ショーン・サイポス)

映画「トランスワールド」の感想&考察(ネタバレありの解説です)

※ここからネタバレあります

 

トランスワールドの矛盾!トムやジョディは生まれない?

さて、3人の男女がナゾの小屋にやってくるという不思議な設定のトランスワールド。

彼らは他人のように見えましたが、実は血のつながった親子でした。サマンサはジョディの母親で、ジョディはトムの母親なのです。

彼らが集まったのは、過去を変えるためです。サマンサは出産で死に、そのせいで娘のジョディは親戚に引き取られてイジメられます。

さらに、ジョディの息子のトムは、母親がいなかったので神父さんに引き取られます。親のいないトムは、グレてしまったのです。

「どうやれば過去を変えられる?」と考えたとき、ドイツ人の男が解決の手掛かりだと気づきます。

ドイツ人の男は、サマンサの母親の夫です。彼はベトナム戦争で死亡しました。

それがきっかけで、サマンサの母親は再婚し、事故にあって亡くなります。

もしもサマンサの母親が生きていれば、サマンサの出産時につきそえ、サマンサは助かっていたのです。

「ドイツ人を助ければ、サマンサは助かる!そしたらジョディも幸せに育てられる!」と考えます。

ですが、ここでおかしな点に気づきます。「もしもジョディが幸せになったら、トムは生まれないんじゃない?」ということです。

ジョディは親戚から虐待され、精神的にやられてしまいます。自暴自棄になったときに産んだのがトムです。

もしもジョディが幸せになったら、ジョディは子供を産まないでしょう。つまり、トムは生まれてこないのです。

おそらく、トムはそれが分かっていたのだと思います。それでも「俺が生まれなくてもいいから、2人に幸せになってほしい」という気持ちが強かったのでしょう。

トムは孤児でカワイソウな男性ですが、それでも人の心は保っていました。こういった人間になりたいものですね。

店員の金庫の中身は、過去を変えるための世界!

さて、冒頭とラストシーンで、同じ展開が出てきます。強盗がやってきて、店員の金庫を開けさせようとします。

すると店員が「この中身を見たいのかい?気に入らないかもしれないよ」と同じセリフをいいます。

この中には何が入っていたんだろう?

この金庫の中には、トランスワールドへつながるワープホールのようなものがあるのでしょう。

そこを通ることで、強盗たちは過去の世界へと飛びます。そして、サマンサたちのように過去を変えうるためのチャンスを手に入れるわけです。

あの店員は何者なんだろう?

かなり落ち着いた様子ですので、普通の人間でないのは確かです。彼は、神様かなにかそういった類の生き物だと思いますね!

トランスワールドってどういう意味なの?

トランスとは、催眠にかかった状態を言います。そして、ワールドは世界という意味です。

つまり、トランスワールドとは、催眠状態の人間たちが住む世界のことなのです。

実際、まるで催眠術にかかったかのような世界でしたよね!

トランスワールドに似た映画を紹介します!

さて、トランスワールドのような奇妙なストーリーが好きな人のために、似たような作品を紹介していきたいと思います!

①バタフライ・エフェクト

有名な作品ですが、タイムリープ作品の元祖です。こちらは過去へ戻ることで、自分の未来を変えようというもの。

トランスワールドのように、「どうやれば運命を変えられるか?」と試行錯誤するところが面白いです!

②ランダム 存在の確率

こちらは、彗星の夜におかしな世界へ移動するというストーリー。

外が真っ暗闇になり、外には光のともった家がいくつかあります。そこを訪ねてみると、中には自分たちがいるのです!

「ドッペルゲンガーがなぜ出現したのか?どうやってオチがつくのか?」と色々と先が気になる作品です!

③残酷で異常

こちらは、亡くなった男性が、不思議な世界へと迷い込むという設定。

そこでは「レッスン」という名前で自分の過去について告白します。そんな日々がイヤで主人公はその世界から抜け出す方法をさがします。

すると、地下におかしな扉があることに気づきます。そこからは声が聞こえて「ここから出れば世界が変わるかもしれない!」と主人公は沸き立ちます。

この作品も、過去を変えることで未来を良くしようという設定です!おもしろいですよ!

個人的な意見だけど、トランスワールドはちょっとつまらないかな。

色々とナゾの多いトランスワールドですが、なんとな~く設定が浅いように感じました。

こういったナゾの世界に飛び込むのは面白いのですが、オチとか伏線とかがイマイチなんですよね。

それに、ハッピーエンドのように見えますけど、トムは存在が消えていますし。もう少し深い設定にしてほしいものです。

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