(ジャンル・ノンフィクション)
個人的な点数は50点ですね。
映画「まったく同じ3人の他人」のあらすじ!ジャンルはノンフィクション
ある日、1人の男性が大学をおとずれます。すると、会ったこともないのに多くの人から声をかけられます。
おかしいので「僕を知ってるの?」とたずねると、自分とはちがう人の名前があげられました。
どうやら、その男性とまったく顔が同じ人間が、その大学にいるようなのです。
2人が会うと、本当にソックリでした。それがニュースとなり、新聞にも取り上げられます。
その新聞を見た1人の男性が、「僕も同じ顔なんだ」と連絡をしてきました。
映画「まったく同じ3人の他人」のキャスト&登場人物
- デヴィッド・ゲルマン
- エドワード・ガーランド
- ボビー・シャフラン
- ピーター・B・ヌーバウアー
映画「まったく同じ3人の他人」の感想&考察(ネタバレありの解説です)
※ここからネタバレあります
「まったく同じ3人の他人」は実話!元ネタは「生まれか育ちか」という社会実験!
本作は、ドキュメンタリー形式の作品です。この映画は完全なる実話でして、登場している人物も本人のようです。
双子として登場した人物は、どこからどう見てもソックリさんですよね。
しかも驚きなのが、双子なのではなく三つ子だったという点です。過去の映像が出ていましたが、表情から何から何までソックリなのです!
これで他人だったらすごかったのですが、どうやら3人は生き別れた兄弟でした。
彼らは子供の頃に児童保護施設にあずけられ、それぞれが別々の家庭へと送られたのです。
どうして別々の家庭なの?
「3人だと、受け入れてくれない家庭もあるから」というのが理由だったようです。
ですが、これは建前の話でして、実際には「生まれか育ちか」というプロジェクトによるものだったのです。
「生まれか育ちか」というプロジェクトでは、「子供の人生は環境と遺伝子のどちらに依存するのか?」を調べていました。
実験動物にされた3人。1人は病んでしまった自殺。
この3人は自分たちが実験台にされていた事を知って、ものすごく大きなショックを受けました。
3人が引き離されたのが故意ではないのでしたら、3人も納得できたでしょう。ですが、人為的に操作されていた運命だったのです。
「自分がどんな人生を送るのか、他人が決めている」こんな事を知ったら、誰でもショックを受けますよね。
この事実にショックを受けたのか、1人は自殺をします。もともと、彼らの母親には精神疾患があったようで、それも受け継いでいたようです。
何もかも似てるように見えた。でも、実際はかなり違う。
双生児の人たちって、何もかもが似てるように見えますよね。本作でも、3人はとても似ていました。
食べ物、タバコ、女性の好みなど。そしてレスリングという好きなスポーツも同じだったのです。
これだけ似ていたら、すべてが同じ人間のように感じます。でも、実際はちがうのです。
私も過去にソックリな双子に出会ったことがあります。彼らはたしかに顔つきや身長もいっしょでした。
ただ、しっかり見ると所々違うんですよね。顔の大きさとか、目の大きさとか。
彼らは「俺たちはソックリで、笑いのツボも同じ」と言ってたのには驚きましたが、ちがった点もたくさんあるのです。
映画のラストでも、「みんなソックリな点を探すけど、違う点がたくさんある。それを見ようとしないだけ」というセリフがありました。
実体験があるので、このセリフにはかなり共感できましたね。
この実験には、3人以外にもたくさんの人たちが関係している!
この「生まれか育ちか」という社会実験では、彼ら以外にも1万人ほどの双子が関係していたようです。
とんでもないですよね。実験の成果を得るために、子供たちを離れ離れにするなんて。
たとえ実験が成功したとしても、こんな実験によって得られたデータなんて見たくもありません。
科学者たちは時々、自分たちの好奇心を満たすためにとんでもないことをしでかします。
本作は、まさにイカれた科学者たちの闇を描いていますね。
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