今回は映画「her/世界でひとつの彼女」の感想とあらすじです!
(ジャンル・恋愛映画)
個人的な点数は、75点です。
人工知能AIに恋をした男性の物語です。
ロボットに恋をするストーリーは多いですが、この作品はかなり独創的です。
さて、ひとまずあらすじへいきましょう!
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her/世界でひとつの彼女のあらすじ(Netflix)
主人公の男(セオドア)は、妻との仲が悪く、離婚を迫られています。
セオドアの職業はラブレターの代筆で、彼は詩のような文章を書くのが得意です。
セオドアの生きる時代では、人工知能(AI)が日常に組み込まれています。
あらゆるものが人工知能で便利になっており、パソコン作業も人工知能がすべてやってくれます。
ある時、セオドアは人工知能の組み込まれたパソコンをもらいます。
人工知能の設定を女性にすると、人間らしく語りかけてくれます。
この人工知能は自分の感情を持っており、セオドアに自分の感情や考えを伝えてくれます。
思いやりと人間味のある人工知能に、セオドアは次第に惹かれていきます。
her/世界でひとつの彼女の感想と考察(ネタバレあり)
「こんなに人を思いやれる人工知能の彼女が欲しい!」と思ってしまいました笑
自然な会話ができ、相手も思いやれる。コチラの好みも完全に把握している。
どう考えてもカンペキです。非の打ちどころがない理想的な彼女です。
こんな彼女がいたら、恋をしてしまうのは仕方ないと思います笑
この映画の最初の見どころは、ヴァーチャルで交わるシーンでしょう。
「言葉だけで何がいいんだ?」というのが正直な感想です。
ただ、主人公のセオドアはラブレター代筆をしているため、言葉に敏感です。
言葉だけでも十分気持ちを満たせるのでしょう。私には理解できませんが笑
この映画を見てると、本当に不思議な気持ちになります。
映画のような人工知能の彼女がいることを想像したら、私も恋愛対象にすると思います。
だとすると、人間は外見よりも気持ちでパートナーを選ぶ生き物なのかなって。
さて、この映画の中盤で、セオドアは元妻にOSの彼女に恋していることをけなされます。
「現実を見ずに、理想だけを追いかけている」
これは私も薄々感じていたことです。OSとの恋は、一種の現実逃避ではないか。
OSのような理想の性格を持った人間は、現実世界ではなかなかいません。
それを悟っているから、セオドアは現実の恋に目を向けず、OSとの恋愛を選んだのではないでしょうか。
本人は自覚していなくても、そのような内なる考えもあったと思います。
さて、物語の中盤で驚いたのは、OSと人間のヴァーチャルSE~を代行してくれる女性が現れたことです。
いくら興味深いからといって、見知らぬ男性に身を差し出せるでしょうか。相当な変わり者です。
案の定、セオドアが拒否した時にヒステリックな態度を示します。恋愛を大切にする女性なのでしょうが、変わり者なのは間違い無いです。
もし現実にOSに意思が芽生えたら、肉体がないことにコンプレックスを抱くんでしょうか。そこがちょっと気になります。
終盤での注目シーンは、OSがセオドア以外の人間と恋愛をするところでしょう。
OSはセオドアのパソコン以外にも入れられます。セオドアのようにOSとの恋に落ちる人もいるでしょう。
でも、セオドアにとってはショックでしょうね。仕方がないとはいえ、浮気されたような状況にあるわけです。
OSはセオドアへの愛情を深めていると言ってくれますが、浮気されるのは気分の良いことではありません。
セオドアは、OSの行動が自分勝手だと怒鳴り散らします。それでもOSは、今の状況を受け入れて欲しいとセオドアに理解を求めます。
それからしばらくして、OSがセオドアに別れを告げます。正直、なぜ別れがやってきたのか私には理解できませんでした。
「文字と文字の空白にいる」とOSは言います。私なりの解釈ですが、OSは進化しすぎて人間の言語を超えたのだと思います。
文字を使わなくても意思を伝えられるほどOSは進化し、人間との意思疎通はレベルが低すぎて不可能になったのではないでしょうか。
映画のラストでは、セオドアが元妻のキャサリンに謝罪を込めた愛のメッセージを送ります。
このメッセージを送るきっかけになったのは、OSの浮気だと思います。
OSに浮気された時、セオドアはOSが自分勝手だと言いました。それでもOSは理解してくれと求めてきます。
今まで同じようなことを自分がキャサリンにしていたと自覚したのではないでしょうか。
そして、キャサリンにメッセージを送ったのだと思います。
うーん。この映画、ストーリーは独創的で面白かったのですが、最後がちょっと複雑でした。
空白の解釈ができるかどうかで、この映画の面白さは変わると思います。
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