(ジャンル・サスペンス)
個人的な点数は95点ですね。
映画「12人の怒れる男」のあらすじ!ジャンルはサスペンス
父親を殺害したとして、1人の少年が罪に問われます。
その少年を「有罪にするか、無罪にするか」を決めるため、12人の陪審員が呼ばれます。
陪審員のほとんどは「少年が有罪だ」と判断し、早々に議論を終わらせようとします。
多数決を取ったところ、1人の男性がだけが無罪に手をあげます。彼は「ここで議論を終わらせるのはもったいない。もう少し話し合おう」と提案します。
映画「12人の怒れる男」のキャスト&登場人物
- 陪審員1番 (ノーマン・フェル)
- 陪審員2番 (ジョン・ビール)
- 陪審員3番 (フランチョット・トーン)
- 陪審員4番 (ウォルター・エイベル)
- 陪審員5番 (リー・フィリップス)
- 陪審員6番 (バート・バーンズ)
- 陪審員7番 (ポール・ハートマン)
- 陪審員8番 (ロバート・カミングス)
- 陪審員9番 (ジョセフ・スウィーニー)
- 陪審員10番 (エドワード・アーノルド)
- 陪審員11番 (ジョージ・ヴォスコヴェック)
- 陪審員12番 (ラーキン・フォード)
映画「12人の怒れる男」の感想&考察(ネタバレありの解説です)
※ここからネタバレあります
12人の怒れる男の真相!真犯人は誰だったのか?
はじめは陪審員の11人が「少年は有罪に決まってる!」と頭ごなしに決めつけます。
ですが、陪審員8番が「もう少し話し合おう」と提案し、議論が進むことで少しずつ状況が変わっていきました。
有罪を決定づける証拠(目撃者の女性、ナイフなど)が、ことごとく根拠を失っていったのです。
そして最終的には12人の男性がすべてが「少年が無罪とは言えないが、有罪とも言えない」と判断し、少年は無罪となります。
この時の真犯人って結局は誰だったんだろう?
気になるのは、この事件の真相ですよね。映画では、真犯人は明らかにされないまま終わります。
この映画のおもしろさは12人の男たちが過激な議論をするところなので、正直真犯人は重要ではありません。
真犯人の候補としては、「少年・近所の人・父親に恨みを持つ人」のいずれかでしょう。
映画を観ると、少年は無罪のように感じます。ですが、彼の無罪を決定づけるアリバイはないので、彼も真犯人候補なのです。
個人的には、父親に恨みを持つ人が犯人だと思います。これで少年が犯人という設定だったら、なんとなく映画の質が落ちるからです。
12人の怒れる男の裏話を紹介していきます!
さて、本作にはいくつかの裏話がありますので、1つ1つ紹介をしていきたいと思います!!
元々はテレビドラマだった。大反響だったので映画の製作が決定!
12人の怒れる男は、元々はテレビドラマでした。全部で7話の作品でして、大反響だったのです。
その影響を受けて、映画版が作成されたのです。
映画版の製作費は1億2600万円の低予算しかも撮影日数は2週間ほど!
この映画を視聴したら分かりますが、まったく予算がかかっていません笑
なぜなら、12人の男たちが1つの部屋で議論を交わすだけだからです笑。あんな狭い部屋しか使わなかったら、予算も必要ありませんよね笑。
さらに驚くのは、撮影日数がたった2週間という点です!かなり過激な演技ですが、2週間しか使っていないのです。
名作と名高い本作ですが、まさか2週間で作られたなんて驚きですよね。俳優たちの演技力には「見事!」と言いたくなります!
舞台化もされている!ロンドンとスペイン!
本作は、ドラマ化と映画化だけでなく、なんと舞台化もされています!
演技力がものを言う作品なので、まさに舞台化にピッタリの作品といえますね!この作品はぜひとも日本でも舞台化してもらいたいものです!
メガネの老婆と、階下の老人が哀れ。嘘の告発をするなよ・・・
少年の有罪を決定づける証拠として、メガネの老婆が「少年が父親を刺すのを見た」というのがあります。
他にも階下の老人が「殺してやる!」という声を聞いたというのもあります。
ですが、これらはどちらも嘘でした。老婆はメガネをかけないといけないので、目覚めた裸眼の状態では遠くを見れません。
それに、電車が通っていたので、階下の老人は声を聞くことができません。
この2人は、注目を浴びるために嘘の告発をしていたのです。なんとも情けない真相ですよね。
いくら退屈な人生だからといって、1人の少年の人生を終わらせるような事をするのは人道に反します。
登場人物の中で、この2人は特に哀れで情けない人間だと思いましたね。
ユダヤ人を差別する男。そして身勝手に野球の話ばかりする男にはイライラさせられる。
議論で足を引っ張っていたのは、ユダヤ人の差別をする男と、野球観戦の話しばかりする男です。
この2人は人の話をまったく聞かないし、最後までイライラさせる人物たちでした。
特に、野球の話ばかりする人間は最悪でしたね。彼は自分のことしか考えておらず、自分の判決が他人の人生を左右することを実感してないのです。
まあ、こういったキャラクターがいるおかげで本作の面白さが増してるんですけどね笑
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