(ジャンル・ヒューマンドラマ)
個人的な点数は90点ですね。
- 映画「天国からの奇跡」のあらすじ!ジャンルはヒューマンドラマ
- 映画「天国からの奇跡」のキャスト&登場人物
- 映画「天国からの奇跡」の感想&考察(ネタバレありの解説です)
- 実話の感動作品。奇跡とは、人々の優しさなんだ。
- 奇跡①長女「アンナが治るまで、私もピザを食べないわ」
- 奇跡②予約をしていないクリスティのため、ナルコ医師に相談してくれた受付の女性。
- 奇跡③レストラン店員のアンジェラが、バイトを無理やり休んでまでボストンを案内してくれた
- 奇跡④クレジットが使えない父親のため、チケットを手配してくれた航空員さん
- 「痛いのを我慢できない!もう死にたい!」この言葉を聞かされた時、母親はどれほど辛かったか
- 頭から落ちたのに無事。骨が折れていないし、偽性腸閉塞が回復。これを奇跡と呼ばずして何と呼ぶ?
- 宗教色が強い作品だから、映画評論家の評価はあまり高くない
- 神様を信じて楽になれるのなら、宗教はすばらしいものだと思う。ヘイリーにも安らぎを与えてくれていた。
映画「天国からの奇跡」のあらすじ!ジャンルはヒューマンドラマ
両親と3人の娘が幸せに暮らしています。ですがある日、次女のアンナが体調を崩します。
アンナはずっと吐き続けて、満足に食事もできません。両親はアンナを病院へ連れていきますが、どこへ行っても「問題ありません」と診断されます。
ですが、アンナの体調が良くなることはなく、ひどくなる一方です。
母親のクリスティはクリスチャンですが、「どうして神を信じているのに娘が苦しむの?」と神に不信感をいだきます。
ある日、クリスティが教会へ行くと3人の男女から「アンナの体調が悪いのは、家族の誰かが罪を背負っているからだ」と言われます。
クリスティはヒドく傷つき、「教会へは行きたくない」と神を信じることをやめようとします。
ある日、アンナの症状が重くなり、緊急入院します。そこで病名がはじめて分かり、穿孔虫垂炎による消化器障害といわれます。
両親はアンナを助けるため、消化器障害の名医をたずねます。諦めかけていたところ、奇跡が起き始めたのです。
映画「天国からの奇跡」のキャスト&登場人物
- ジェニファー・ガーナー (クリスティ・ビーム)
- マーティン・ヘンダーソン (ケヴィン・ビーム)
- カイリー・ロジャーズ (アンナ・ビーム)
- ジョン・キャロル・リンチ (スコット牧師)
- エウヘニオ・デルベス (ナルコ医師)
- クイーン・ラティファ (アンジェラ)
- ブライトン・シャービノ (アビー・ビーム)
- ザック・セイル (ブリス医師)
映画「天国からの奇跡」の感想&考察(ネタバレありの解説です)
※ここからネタバレあります
実話の感動作品。奇跡とは、人々の優しさなんだ。
この映画はフィクションに見えますが、アメリカで実際にあったお話です。
映画のラストには、本物の家族たちが登場します(思ってたより子どもたちがポッチャリしてました笑)
この作品、本当に泣けます!アンナのために人々の優しさが連鎖するところが本当に感動的すぎます!
特に印象的なのは、ラストにクリスティが語った「奇跡とは人々の優しさなのです」というセリフ。
奇跡というと、信じられない出来事というイメージです。ですが、奇跡とは人々の優しさなのです。
私たちは毎日、誰かから優しさを受けています。つまり、奇跡は毎日起きているのです。
そう考えると、「ありきたりな毎日がどれほど幸せなことか」と思えるようになります。
奇跡①長女「アンナが治るまで、私もピザを食べないわ」
アンナが病院をたずねたとき、「娘さんは乳糖不耐症ですね」と診断されました。そのため、ピザは食べられなくなったのです。
妹のアンナだけピザを食べられないのはかわいそうなので、長女は「私もピザをやめるわ」と言ってくれました。
その波が広がり、まだ幼い三女も「お姉ちゃんが元気になるまで私もやめる!」と約束してくれたのです。
私はこのシーンから感動しました。本当にすばらしい家族愛です。
奇跡②予約をしていないクリスティのため、ナルコ医師に相談してくれた受付の女性。
この映画ではじめに起きた奇跡は、ナルコ医師の病院で受付をしている女性によるものです。
クリスティは予約をしたかったのですが、普通に待っていたら9ヶ月もかかります。アンナは危険な状態なので、そんなに待てません。
そこでクリスティは、予約をせずに病院へ行きます。
受付の女性は申し訳なさそうに「予約がないと、受けれないんです」と断りました。ですがその後、ナルコ医師に相談して予定を空けてもらったのです。
映画のラストシーンで、受付の女性がかけ合ってくれるシーンが登場します。
奇跡③レストラン店員のアンジェラが、バイトを無理やり休んでまでボストンを案内してくれた
クリスティとアンナは、ナルコ医師の病院を訪れたものの、断られてガッカリしていました。
その晩に入ったレストランで、アンジェラという明るい女性と出会います。
アンナが「ボストンの街を回りたい!」と言ったところ、アンジェラは「明日は暇だから、私が案内してあげる!」と提案してくれました。
実は、アンジェラは翌日もレストランのバイトがありました。それでも、アンナたちのために無理して休んでくれたのです。
アンジェラの働いていたレストランは、とても忙しくてオーナーも厳しい感じの人でした。
突然のバイトキャンセルは店に大迷惑がかかりますので、かなり勇気がいることだったでしょう。
奇跡④クレジットが使えない父親のため、チケットを手配してくれた航空員さん
アンナの入院費用にはお金がたくさんかかり、父親はクレジットを限度額まで使い込んでいました。
そのため、アンナのいる病院へ飛行機で行こうとしますが、チケットをクレジットで買えなかったのです。
三女が「お姉ちゃん、死んじゃうかも」とボソリと言います。それを聞いた航空員さんは事態を把握します。
クレジットを読み取る機械の電源をこっそり消し「どうやら故障のようです」と言い、チケットを無料で手配してくれたのです。
遠いボストンまでのチケットを無料で手配すると、かなりの額です(しかも3人分!)
こんな判断が即座にできるでしょうか?個人的に一番感動した奇跡はこのシーンです。
この人のような優しさができる人間になりたいと心から思いましたね。
「痛いのを我慢できない!もう死にたい!」この言葉を聞かされた時、母親はどれほど辛かったか
アンナの偽性腸閉塞はますます悪化し、痛みに耐えられなくなります。
その時アンナは「もう死にたい!天国へ行けば苦しまなくて済むのに・・・」と母親にうったえます。
「お母さんを悲しませたくないけど、本当にもう限界なの・・・」というセリフから、アンナの苦しみは想像を絶するものとわかります。
この時、母親はどれほどツラかったことでしょう。愛する娘がこんな言葉を口にしたので、母親は「もう助からないのでは?」と希望を諦めかけたと思います。
頭から落ちたのに無事。骨が折れていないし、偽性腸閉塞が回復。これを奇跡と呼ばずして何と呼ぶ?
アンナが家にいる時、長女が「木登りをしよう!」と提案してくれます。ですが、アンナは木の幹に落ちてしまいました。
かなりの高さから落ちましたが、アンナはまさかの無事。しかも、その日から偽性腸閉塞が治り始めたのです。
アンナは「神様がね、もうお腹は良くなるよ。だから帰りなさいって言ってくれたの」と母親に伝えます。
このシーンを観たとき、「奇跡は実在するんだ」と信じたくなりました。
宗教色が強い作品だから、映画評論家の評価はあまり高くない
すばらしい感動作品ですが、海外の評論家からの評価は高くありません。
「いい話だけど、宗教を押しすぎだ」というのが低評価の理由だそうです。
たしかに、この映画には宗教が登場するシーンが多いです。
ですが、母親の「奇跡とは人々の優しさなのだ」というラストのセリフのおかげで、宗教臭さはかなり薄れています。
宗教色が強いからといって低評価にするのは「ひねくれ過ぎでは?」と思います。
神様を信じて楽になれるのなら、宗教はすばらしいものだと思う。ヘイリーにも安らぎを与えてくれていた。
宗教がニガテな人は、この世の中に一定数います。彼らにとって、宗教はうさん臭いものです。
ですが、宗教を信じることで幸せになる人が多いのは事実です。仮にうさん臭くても、その存在の素晴らしさは認めるべきだと思います。
この映画でも、ガンで亡くなったヘイリーも神の存在に救われました。神を信じることで、ヘイリーは安らかな気分になれたのです。
ヘイリーのように救われる人もいるので、宗教は世の中に必要なものだと思いましたね。
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