(ジャンル・ヒューマンドラマ)
ストーリー:生まれつき顔が変形しているワンダーは、小学校に入学します。ですが、生徒の中にはワンダーをいじめる子もいました。
個人的な点数は80点ですね。
映画「ワンダー君は太陽」のあらすじ!ジャンルはヒューマンドラマ
主人公のオギーは、生まれつき「トリーチャー・コリンズ症候群」という病気を持って生まれました。
その病気が原因で、オギーは変形した顔で生まれたのです。何度も整形手術を繰り返しましたが、それでも周りと比べると目立ちます。
周りにからかわれるため、オギーは顔にコンプレックスを持つようになります。そして、出かけるときは宇宙飛行士のヘルメットをかぶるようになりました。
両親は、オギーを小学校へ入学させることに決めます。
入学する少し前、オギーは3人の生徒に学校を案内してもらいました。ですが、そのうちの1人がイヤな性格で、オギーをいじめ始めます。
映画「ワンダー君は太陽」のキャスト&登場人物
- オーガスト・オギー・プルマン (ジェイコブ・トレンブレイ)
- イザベル・プルマン (ジュリア・ロバーツ)
- ネート・プルマン (オーウェン・ウィルソン)
- トゥシュマン先生 (マンディ・パティンキン)
- ブラウン先生 (ダヴィード・ディグス)
- オリヴィア・プルマン (イザベラ・ヴィドヴィッチ)
- ミランダ (ダニエル・ローズ・ラッセル)
- ジャスティン (ナジ・ジーター)
- ジャック・ウィル (ノア・ジュープ)
- サマー (ミリーデイヴィス)
- ジュリアン (ブライス・ガイザー)
- シャーロット (エル・マッキノン)
映画「ワンダー君は太陽」の感想&考察(ネタバレありの解説です)
※ここからネタバレあります
オギーの病気「トリーチャー・コリンズ症候群」は実在する。
オギーの顔を見たとき、「こんな感じの顔になる病気があったな」と思い出しました。
この病気の名前は「トリーチャー・コリンズ症候群」です。 日本でも、この病気にかかっている人はいます。
その人のインタビュー記事を読んだことがあり、彼は「人にジロジロ見られるのがツライ」と語っていました。
オギーが頑張れたのは、家族やジャック、サニーのおかげ
オギーが周りからのイヤな視線に耐えながら生活できたのは、間違いなく家族やジャック、サニーのおかげです。
もしも孤独だったら、オギーはすぐに不登校になっていたでしょう。
人間同士のつながりって本当に大切です。つながりがあれば、困難を乗り越える力がわいてくるからです。
そのことを知っていたため、オギーは人間関係を大切にしていたのだと思います。
ジャックはなぜオギーの悪口を言ったのか?仲間はずれにされたくないから
ハロウィーンの時、ジャックはジュリアンたちの前で「オギーのような顔に生まれたら自殺しちゃうよ」と悪口を言います。
それをオギーは聞いており、「ジャックは裏切り者だ。友達じゃなかった」とショックを受けます。
その後、ジャック目線のストーリーに切り替わります。そこでは「オギーは一番の友達だ」と語っています。
それほど大切に思っているのに、なぜオギーの悪口を言ったのか?答えは、ジュリアンのグループから外されたくないからでしょう。
ジュリアンは、学校ではリーダー的存在です。彼のグループから外されたら、ジャックも孤立するかもしれません。
ジャックはジュリアンのことが嫌いですが、学校で孤立するのは精神的にツラいです。
自分の身を守るため、ジャックはオギーの悪口を言ったのです。
ただ、「自殺しちゃうよ」と言ったのは良くなかったですね。「そこまで言うか?」って感じ。
ジャックはオギーを親友と思っていたのでしょうが、顔に対する抵抗がまだあったのでしょう。
ジャックが頭を打ったけど、ケガは大丈夫だったの?
オギーとジャックは、学校行事のキャンプ合宿へ参加します。
その合宿で、ジャックとオギーは7年生とケンカします。その時、ジャックは押されて頭をケガしました。
石に思いっきりぶつかったので、「病院へ行かなくて大丈夫?」と心配になるレベル。
ですが、これは特に伏線ではなかったようです。ジャックはその後、オギーと普通に合宿を楽しみます。
オギーを助けてくれた子どもたち。彼らはすでに反省していた。
オギーが7年生とケンカしてる時、これまでオギーをイジめていた子どもたちが助けに来てくれました。
助けてくれた後、「オギー、さっきのお前かっこよかったぞ」と声をかけてくれました。
「今までイジめてたんだから、謝れよ!」と思うかもしれませんが、彼らの性格的にキビしいのでしょう。
オギーの勇気を認めることが、彼らなりの反省なのです。
フリークって何のこと?意味は「奇妙な形の生き物」
悪い生徒は「オギーはフリークだ!」と悪口を言います。
フリークって、日本人には馴染みがないですよね。意味としては「奇妙な形の生き物」です。
オギーの顔は変形しているので、それに対してフリーク(奇妙な形)と言ったわけです。
ジュリアンはイヤな奴。でも、転校をきっかけに変わると思われる
オギーをずっとイジめていたジュリアン。彼は結局、オギーをイジめていた事が校長先生にバレ、停学処分となります。
ジュリアンの両親はその対応に怒り、「息子(ジュリアン)を転校させる!」と言います。
ジュリアンは転校することにショックを受け、オギーをイジめていたことを反省します。
たしかにジュリアンはイヤな性格でした。ただ、そのような性格になったのは、家がお金持ちだったからです。
お金持ちに生まれると全て思い通りになります。
それが原因で、「僕は何をやってもいい。気に入らない奴はイジめてもいい」と考えるようになったのでしょう。
ですが、停学処分を食らったことで、ジュリアンは「王様のような考えを改めないと」と感じたと思います。
ジュリアンは転校後、少しはまともな性格に変わり始めるでしょう。
シャーロットは自慢好きだけど、意外と良いやつだった
シャーロットは、オギーに学校を案内してくれた女の子です。初対面の時、彼女はオギーの顔を見て動揺します。
しかも自慢好きなので、「シャーロットはイヤな子なのかな〜」と見ていました。
ですが、オギーが悪口を言われてるときは「やめなよ!」と周りに言ったり、最終的にはオギーと仲良く遊んでいます。
シャーロットのイヤな側面は子供ならではのものだったのです。彼女はきっと良い大人に成長するでしょう。
やはり人間との繋がりが一番。それを大切にすれば幸せになれる
オギーは顔にコンプレックスを抱えていますが、それを気にせずに接してくれる家族や友人がいます。
これからの人生でツラいことがあっても、周りとのつながりがあればオギーは幸せでしょう。
この映画を見て「やっぱり人間同士のつながりが一番大切だな」って再認識できました。
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