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映画「7番房の奇跡」母親は誰?実は模擬裁判だったラスト【感想&考察&解説】ヒューマンドラマ

映画「7番房の奇跡」の感想&考察映画&ドラマ批評

今回は映画「7番房の奇跡」の感想とあらすじです!

(ジャンル・ヒューマン・ドラマ)

ストーリー:主人公の男性は、少女を誘拐して殺害したとして無実の罪を着せられます。彼には娘がいて、いっしょに刑務所で過ごすようになります。

個人的な点数は80点ですね。

映画「7番房の奇跡」のあらすじ!ジャンルはヒューマンドラマ

主人公のイ・ヨングという男性は知能が周りよりも低いです。そんな彼には、イェスンという娘がいます。

イェスンは4月から小学校へ入学するため、父親のイ・ヨングはセーラームーンのランドセルを買ってあげようとしていました。

ですが、買おうとしていたお店で、最後の1つが売り切れてしまったのです。

最後の1つを買ってもらったのは、小学校に入学する女の子でした。

翌日、主人公は勤務先でお給料をもらいました。その時、昨日出会った女の子が話しかけてきたのです。

その子は「セーラームーンのランドセルは、別の店にあるよ!」と主人公に道案内をします。

ですが、目を離したすきに、少女は仰向けで亡くなっていました。

主人公は人工呼吸をしますが、その光景を通行人に見られて「変質者!」と通報されます。

主人公は知能が低いため、何があったのか説明できません。そうこうしているうちに、死刑判決を下されて刑務所に入れられます。

映画『7番房の奇跡』予告編
『王になった男』などのリュ・スンリョンが主人公を演じ、突然仲のいい父娘を襲う悲劇と、その後刑務所内で起きる思いがけない奇跡を描く感涙作。無実の罪を着せられ服役することになった父親と、6歳のまな娘との深い絆が周りの人々の心まで変えていく過程を回想する。本作でデビューした名子役カル・ソウォンが幼少時代の娘を演じ、その...

映画「7番房の奇跡」のキャスト&登場人物

キャスト&登場人物

イ・ヨング(リュ・スンリョン)
イェスン(パク・シネ/カル・ソウォン)
ヤンホ(オ・ダルス)
ウォンサン(パク・ウォンサン)
マンボム(キム・ジョンテ)
ボンシク(チョン・マンシク)
ソじいさん(キム・チョン)
刑務所課長/イェスンの義父(チョン・ジニョン)

映画「7番房の奇跡」の感想&考察(ネタバレありの解説です)

※ここからネタバレあります

 

評判の良い映画だったけど、正直かなり胸糞だった笑

この「7番房の奇跡」という作品、感動ストーリーとしてかなり評判が良いです。でも、正直かなりの胸糞作品でした笑

「たしかに涙が出るシーンはあるけど、ラストシーンが可哀想すぎるだろ・・・」と思いましたね。

「父親が助かるのかな〜?気球で脱出できるのかな〜?」と観てたのですが、結局は死刑執行。

ハッピーエンドを期待していたのに、まさかの裏切りでした・・・(泣)

執行の直前、「助けてくれ!」と泣き叫ぶシーンがつらすぎる・・・

いつもは明るいヨングも、執行の直前には膝から崩れ落ちました。そして、イェスンと対面し、「助けてくれ!誰か!」と叫びます。

イェスンには「良いところへ行く」と伝え、楽しいまま別れようとしていました。

ですが、死を目の当たりにすると、あまりの恐怖に正直な気持ちを明らかにせずにはいられなかったのです。

イェスンは状況がわからないので「なんでパパ泣いてるの?」と不安になっています。

このシーン、本当に観るのがツラかったです。ダンサーインザダークのラストを観たときのような気持ちです。

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7番房の仲間たちの気球作戦は失敗したけど、かけがえのない思い出を作ってくれた

死刑執行の日が決まったとき、7番房の仲間は「ヨングを脱走させよう」と思いつきます。

そこで、彼らは手作りの気球を作ることにしたのです。見事気球に乗って飛ぶことができましたが、塀の鉄格子に引っかかってしまって脱走失敗。

失敗はしましたが、ヨングとイェスンにすばらしい思い出を作ってくれました。

高い場所から夕日を眺め、ヨングはイェスンに「今日を忘れないで」と伝えます。

最後の最後でこんな素晴らしい体験をさせてくれた仲間たちに、ヨングは心から感謝しているでしょう。

イェスンの母親は誰なのか?作中では明らかになっていない

ヨングは、イェスンと2人で暮らしています。ですが、当然イェスンには母親がいるはずです。

ただ、作中でイェスンの母親は明らかになっていません。

この映画に似た作品で「アイアムサム」というものがあります。知能の低い父親と娘の2人暮らしという設定です。

その映画では、母親はホームレスで、子供を生んだらすぐにいなくなってしまいます。

ひょっとしたら、イェスンの母親もそういった設定なのかもしれません。

ラストはまさかの模擬裁判だった

大人になったイェスンは、弁護士になって父親の無実を裁判で晴らそうとします。ですが、その裁判は模擬裁判だったのです。

模擬裁判とは、学生などがテーマを決めて行う、学校の授業のようなものです。

そこには証人として、元暴力団や詐欺師だった7番房の仲間がきてくれました。

イェスンは過去の話をすべて打ち明け、最後は父親に無実を言い渡してもらいます。ただ、これは模擬裁判ですので、本当に無罪になったわけではありません。

それでも、理解のある人たちに「君の父親は無罪だよ」と判断してもらえたので、イェスンの心は軽くなったと思います。

映画「7番房の奇跡」は実話をテーマにした作品。元ネタは牧師さん。

この映画は、実話をテーマにした作品です。ヨングの元になったのは、韓国の牧師さんです。

事件の内容はほとんど同じで、警察署長の娘が誘拐されてから亡くなっています。

この牧師さんも同じように無実の罪を着せられ、15年も鉄格子の中で過ごしていたのです。

そして、80歳になって新しい判決がくだされ、「40年前に牧師さんに暴力を振るった警察官たちは、2億円の賠償をせよ」となりました。

ですが、責任があるとされたのは警察官だけで、「国家には何の責任もない」と主張しているのです。

このような冤罪は、過去に何度も起きています。それはつまり、国家のシステムに問題があるということです。

それなのに、国家は責任を認めようとしません。牧師さんは無実とわかっても、完全に納得していないのです。

日本でも、過去にこのような事件が起きていますので、国は警察官の取り調べをキビしく取り締まるべきでしょう。

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