(ジャンル・ヒューマンドラマ&風刺)
ストーリー:主人公は、誰も見たことのない男「ギャツビー」と出会います。そして、彼のロマンチックな人生を見届けることになります。
個人的な点数は80点ですね。
映画「華麗なるギャツビー」のあらすじ!ジャンルはヒューマンドラマ&風刺
主人公の名前はニック。ニックは、ニューヨークにやってきて証券会社で働いています。
この頃のアメリカはバブルを迎えており、証券会社で働くことで大金を手に入れることができました。
ニックの家の隣には、大きな豪邸があります。そこでは毎日パーティーが開かれていますが、主催者は誰なのかナゾです。
ニックはパーティーにあまり興味がありませんでしたが、パーティーの主催者から招待状をもらいます。
その招待状の主はギャツビー。ニックはギャツビーのパーティーへ行きますが、誰もギャツビーの正体を知りません。
しばらくすると、階段で1人の男が話しかけてきました。その男こそがギャツビーだったのです。
ニックはギャツビーと友人になり、色々と語りあいます。ある日、ニックはギャツビーから頼まれごとをします。
その頼みとは、ニックの知り合いである女性「デイジー」と会わせて欲しい、というものでした。
映画「華麗なるギャツビー」のキャスト&登場人物
- ジェイ・ギャツビー→レオナルド・ディカプリオ
- ニック・キャラウェイ→トビー・マグワイア
- デイジー・ブキャナン→キャリー・マリガン
- トム・ブキャナン→ジョエル・エドガートン
- マートル・ウィルソン→アイラ・フィッシャー
- ジョージ・B・ウィルソン→ジェイソン・クラーク
- ジョーダン・ベイカー→エリザベス・デビッキ
- ウォルター・パーキンス医師→ジャック・トンプソン
- マイヤー・ウルフシャイム→アミターブ・バッチャン
映画「華麗なるギャツビー」の感想&考察(ネタバレありの解説です)
※ここからネタバレあります
謎の男「ギャツビー」がカッコ良すぎる!
この映画はニック視点で描かれていますが、本当の主人公はジェイ・ギャツビーです。
演じたのはレオナルドディカプリオで、世界の中心にいるオーラがキャラとマッチしていました。
ギャツビーはお金持ちですが、彼にとって大切なのはお金ではなく、愛する女性デイジーでした。
周りはお金や権力に目が眩んだ人ばっかり。でも、ギャツビーは愛に純粋だった
この映画で登場する人物の多くは、お金や権力に目が眩んだ人ばかりです。パーティーに来る人はもちろん、デイジーの夫トムもそうです。
そんな中で、ギャツビーだけは愛に純粋でした。「デイジーと付き合えれば、もう他には何もいらない」という感じです。
お金持ちになりたい主人公のニックは、ギャツビーと語り合うことでギャツビーの生き方に感心するようになります。
そう感じさせるのは、ラストシーンの近くで「ギャツビー、君は他の誰よりもすばらしいよ」というニックのセリフです。
ギャツビーは全てを手に入れたように見える。でも、貧乏人という育ちは変えられない
ギャツビーは密造酒を売ったり、インサイダー取引などをすることで大金を稼いでいます。
正しいお金の稼ぎ方ではありませんが、それでもギャツビーがお金持ちという事実は変わりません。
ただ、そんなギャツビーでも手に入れられない物があります。それは、育ちの良い血統です。
ギャツビーは元々、とても貧乏な家庭で育ちました。そこから物凄い努力ではいあがってきたわけです。
お金という点では、デイジーの夫トムと渡り合えます。ですが、育ちの良さでは惨敗しているのです。
トムにも「君は金持ちだが、育ちの悪さは変えられないよ?」と言われ、ギャツビーは激怒します。
ギャツビーは自信に溢れているように見えますが、自分の過去に大きなコンプレックを感じているのです。
デイジーはひどい悪女で最低?
「デイジーはひどい悪女だ!」という評判です。たしかに、ラストシーンを見ると「デイジーって薄情だな・・・」と感じます。
あんなにギャツビーに愛してもらったのに、ギャツビーに罪を着せ、葬式にもやってこないのです。
ただ、デイジーが悪女かというと、そうとは思いません。彼女は「意志の弱い人間」です。
自分の罪と向き合えず、自分の立場が悪くなったら強い人間にたよる。そして優柔不断。
悪女というと、自分の意志をハッキリと持ち、戦略的に動いているようなイメージです。
ですが、デイジーは「流れに身をまかせながら生きていく」意志の弱い女性に見えますね。
華麗なるギャツビーは実話なのか?いえいえ、フィクションです!
華麗なるギャツビーのラストは、ニックが「華麗なるギャツビー」という小説を書いて終わります。
そのシーンを見ると、「あれ?もしかして実話なの?」と思います。ですが、この作品はフィクション(実話ではない)。
ニックはギャツビーの唯一の理解者
ギャツビーはマートルの主人に殺され、亡くなってしまいます。その後、「ギャツビーはマートルを車でひいて殺した!」と報道されます。
ですが、実際にマートルをひいたのはデイジーです。ギャツビーは車を曲がらせようとしましたが、時すでにおそし。
ニックはギャツビーからその事実を聞いていたため、誤った情報が広まっていることに悲しみと怒りを覚えます。
ニックは真実を書いた本を出版するのか?
ニックは最後に、「華麗なるギャツビー」という本を書きました。そこにはおそらく、ギャツビーの真実が書いてあるのでしょう。
ですが、ニックはその本を出版する気はないと思います。なぜなら、出版したらギャツビーの愛したデイジーの人生を狂わせてしまうからです。
彼が小説を書いたのは、自分の気持ちを吐き出すためだけでしょう。デイジーに罰を与えるためではありません。
ギャツビーの生き方はすばらしい。純粋に憧れる
ギャツビーの生き方はすばらしく、純粋に憧れます。貧しい育ちでも、自分の可能性を信じて成功したわけです。
成功してからは、愛する女性のためを思って人生を歩んできました。悲しいことに結婚には至りませんでしたが、それでも彼の生き方はカッコ良かったです。
【よく読まれてる記事】