今回は映画「自殺サークル」の感想とあらすじです!
(ジャンル・サスペンス&ホラー映画)
ストーリー:54人の女子学生が、手をつないで駅のホームに飛びこんで集団自殺をした。それから、ナゾの自殺をとげる人たちがあらわれる。
個人的な点数は65点ですね。
自殺サークルのあらすじ
ある日、54人の女子学生が、電車にひかれて集団自殺をしました。
その日から、ナゾの自殺をとげる人たちが増えていきます。警察が捜査しますが、原因はわからないままです。
捜査に行きづまっている時、警察に1本の電話がはいりました。女性からの電話で、「あるサイトを見てほしい」と言われます。
そのサイトには、赤い丸がたくさん並んでいました。赤い丸の数は、自殺した人数とピッタリ同じなのです。
警察は「このサイトに自殺のナゾがあるにちがいない」とかんがえます。
自殺サークルの感想と考察(ネタバレあり)
※ここからネタバレあります
自殺サークルは、映画「冷たい熱帯魚」で有名な園子温(そのしおん)監督の作品です。冷たい熱帯魚も衝撃的でしたが、この作品もかな〜り衝撃的でした笑。
この映画では、高校生が屋上から飛び降りていくシーンが超有名らしいですね。
個人的に一番エグかったのは、主婦が鼻歌をうたいながら自分の指を包丁で切っていくシーン。大根といっしょに指が切れていくのがマジで気持ち悪かったです笑。
この映画、とにかくブキミなんですよ。特に子どもの声。可愛らしい声で気味がわるいことを言うので、ブキミさがハンパない。
子供「あなたとあなたの関係はな〜に?(ニッコリ)」知るかボケ!きもちわるいんじゃ!
さて、この気持ち悪いセリフですが、この映画のキーワードなんですね。
「あなたと恋人は、恋人という関係ですよね。じゃあ、あなたとあなたの関係は?」
自分は1人しかいないんですから、関係なんてありゃしませんよ。関係は「2つのものをつなぐもの」を意味してますからね!
「あなたが死んでも、あなたと他人との関係は変わらない。だったらあなたが生きてる意味ないよね?」というのがこの作品のメッセージ。
いやいや笑。死んだら関係が変わるでしょ!特に恋人なんかは、別の相手を見つけるでしょうね。そしたら恋人から元恋人という関係に変わりますよ。
一瞬だけ「なるほど〜」と思ってしまいそうなメッセージですが、よく考えるとムチャクチャです!
さて、この映画の一番のナゾは、「どうして次々と自殺したのか?」でしょう。答えは、「自殺したい」と思うことです。
一度でも自殺したいと思ったら、自殺してしまう世界なのです。
「いやいや、なんでそんな世界になったんだよ!」と疑問におもいますよね。その世界をつくりあげたのが「アイドルグループDESSET(デザート)」です。
デザートの曲を聞いた人たちは、「自殺したい」と思うと自殺してしまう催眠をかけられてるのです。
屋上から高校生たちが飛び降りたシーン。あのシーンでは、高校生たちが「死にたい」と本音でなくても思ってしまったのです。
首つり自殺をした4人の劇団員。彼女たちは「死ぬしかない」と劇のなかで思ってしまいました。そのせいで死んでしまったのです。
本心でなくても「死にたい」と思うことで死んでしまう世界。恐ろしいですよね笑。
さて、ラストシーンでは、背中にイレズミのある女性が、デザートのコンサート会場へ行きます。
ちなみに、デザートのメンバーの指の数を携帯にうちこむと「suicide」という英語がでてきましたよね。
「suicide」(スーサイド)とは、自殺という意味です。デザートは自殺をすすめるグループだったのです。
デザートのコンサート会場へ行くと、そこにはたくさんの子供がいました。「あなたとあなたの関係はなに?」と質問してきます。
それに対してイレズミの女性は「わたしは、わたしに関係あるわたしだよ!」とブチギレます。
もしもこの質問に「わたしってなに?なんで存在してるの?」とでも思ってしまうと、彼女は自殺していたでしょう。
女性は「生きたい」と考えており、電車のホームへ飛び降りませんでした。そして、デザートが「勝手に生きろ」という曲を発表して終わります。
この曲のメッセージは、「生きるか死ぬかは自分しだい」ということ。ですが、アイドルグループが自殺に関係してるので、結局は他殺ですよね。ここが納得いきませんでした。
この映画のよかったポイント
- 自殺シーンが怖かった
- 金髪のジェネシスがいい味を出してた
- 子どもの声が気持ち悪かったこと
この映画のわるかったポイント
- 自殺ではなく、アイドルの洗脳による他殺であること
- 皮をはぐシーンに意味がなかったこと
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