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85点【ゴールデンボーイの感想】サイコパスが完成する条件【考察】

映画&ドラマ批評

今回は映画「ゴールデンボーイ」の感想とあらすじです!

(ジャンル・サスペンス映画)

(Amazonでの評価は星3.5です)

ストーリー:ユダヤ人が虐殺された歴史に興味のある少年は、ユダヤ人に人体実験をしていた男性を訪ねます

個人的な点数は85点ですね。サイコパス系が好きなら必見でしょう。

さて、ひとまずあらすじへいきましょう!

予告はコチラ↓↓

『ゴールデンボーイ』 予告編
スティーヴン・キングの中編小説を『ユージュアル・サスペクツ』のブライアン・シンガー監督が映画化したダーク・サスペンス、1998年のアメリカ映画。ロスに住む成績優秀な高校生トッドは、ホロコーストの勉強を進めるうちに、1人暮らしの孤独な老人が、アウシュビッツで“吸血鬼”と呼ばれたナチスの将校クルト・ドゥサンダーである...

ゴールデンボーイのあらすじ

主人公の少年は、ヒトラーによるユダヤ人の虐殺に興味をもちます。少年のユダヤ人虐殺への好奇心は増していきます。

ある日、少年は一人の老人を見かけます。その老人は、ヒトラーの部下で指名手配されている男とソックリです。

少年は老人の指紋をコッソリとり、指名手配の指紋と合わせると一致しました。

少年は老人の家を訪ね、「ユダヤ人虐殺について詳しく聞かせてほしい」とお願いします。

老人は他人のフリをしますが、指紋が一致したことを伝えると指名手配犯であることを認めます。

少年の好奇心を満たすため、老人はユダヤ人に対する人体実験を話はじめます。

ゴールデンボーイの感想と考察(ネタバレあり)

ゴールデンボーイを観はじめたとき、「なんだか気味の悪い映画だなー」と思い、原作者を調べました。

スティーブンキングが原作者と知り、妙に納得しましたね。この映画では、スティーブンキング独特の気持ち悪さが全開です笑。

この映画の特徴は、少年と老人がサイコパスなこと。2人ともサイコパスだから、相手の気持ちがよく分かるんですよ。

最初はイヤがっていた老人も、少年と会うのがだんだん楽しみになっていきます。

老人の昔話は、やたらリアルでした。窒素ガスと青酸ガスの話や、ガスが出ている通気口で息をしようとする囚人。

主人公の「子供はどうなったの?」という質問もエグい。老人の話にワクワクが止まらない様子。

この映画で一番印象に残ったのは、老人がドイツ軍の服をきて前進するシーンです。

少年に「進め」と命令されると、次第に記憶がよみがえります。ヒトラーへの敬礼をしながら前進し、表情も悪人そのものです。

「一瞬で雰囲気をここまで変えれるのか!」と老人の演技には衝撃を受けましたね。

さて、老人はナチス軍にいましたが、「命令されたから人を殺しただけで、実は心の優しい人なのでは?」ということも考えていました。

ですが、目ざわりな猫を焼き殺そうとしたシーンを観て、「この人は、真性のサイコパスだな」と確信しました笑。

9万人も人を殺して、平気で生きていられる人間が優しいわけないですよね。

そんな老人との交流を通じて、少年はサイコパスを極めつつあります。そして、人を殺すことで少年はサイコパスを完成させます。

ラストシーンでは、少年は教育カウンセラーに老人と同じようなセリフを吐きます。

「お前に烙印を押すためなら、平気で嘘をついてやる。僕には何だってできる」

人を殺したので、少年にできないことはありません。あまりの迫力に教育カウンセラーも逃げていきます。

少年はサイコパスを完成させ、一方で正体のバレた老人は自殺します。罪を償おうという意識はこれっぽっちもないわけですね。

少年は頭が良くて冷酷なので、社会に出てから出世するでしょう。出世のためならライバルを平気でけおとす人間になるのが目に見えています。

少年のような人間は、世の中に普通にいます。この映画は、そんな恐ろしい現実を教えてくれています。

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