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90点【アイトーニャ史上最大のスキャンダル】母親がいい味を出している(感想・考察ネタバレあり)Netflix

映画&ドラマ批評

今回は映画「アイトーニャ史上最大のスキャンダル」の感想とあらすじです!

(ジャンル・サスペンス映画)

個人的な点数は、100点中 90点です。

この映画、トーニャハーディングという元フィギュアスケート選手の実話に基づいています。

トーニャハーディングは、オリンピック出場選手の選考時にライバル選手を襲撃します。

その事件が史上最大のスキャンダルなのです。

ただ、この映画ではそのスキャンダル以外にも、トーニャハーディングの生い立ちも描かれています。

さて、ひとまずあらすじへいきましょう!

予告はコチラ↓↓↓

『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』予告編
第75回ゴールデン・グローブ賞作品賞(コメディー/ミュージカル)にノミネートされたほか、さまざまな映画賞で評価された伝記ドラマ。五輪代表に選ばれながら、ライバル選手への襲撃事件などのスキャンダルを起こしたフィギュアスケーター、トーニャ・ハーディングの軌跡を映す。監督は『ラースと、その彼女』などのクレイグ・ギレスピ...

アイトーニャ史上最大のスキャンダルのあらすじ(Netflix)

主人公のトーニャハーディングは、1人娘です。

ある日、トーニャの母は、トーニャをスケート場へ連れていきます。

なぜなら、トーニャが「どうしてもスケートがやりたい!」と駄々をこねるからです。

ですが、この頃トーニャは4歳です。スケートのレッスンを受けるには幼すぎます。

レッスンの先生は、トーニャを教えることを拒否します。

母親は「レッスンは諦めて、1人で滑りなさい」とトーニャに言います。

トーニャは1人で滑り始めたのですが、その時点で才能を発揮しました。

レッスンを受けている子供よりも、はるかに上手に滑ったのです。

そして、地元のスケート大会に出ると、最小の4歳で優勝を飾ります。

トーニャにはフィギュアスケートの天性の才能を持っていたのです。

ただ、トーニャの母親は厳しい人で、トーニャが結果を出しても優しくはしません。

そんな性格のせいか、母親と父親は離婚します。トーニャは母親の方に残らされます。

それからもトーニャはフィギュアスケートの練習を続け、様々な体験と活躍をしていきます。

アイトーニャ史上最大のスキャンダルの感想と考察(ネタバレあり)

私はノンフィクション映画が結構好きなんですよね。

特に、アイトーニャのようなぶっ飛んだノンフィクションが大好きです笑。

トーニャは変わり者ですが、周りの人間も変わり者ばかりです。

特に母親と元彼は、トーニャの人格を歪ませた張本人です。

母親はかなりのサイコパス笑

幼少期の娘にトイレへ行かせないわ、ナイフを投げつけるわ。

実の娘によくこんな扱い方ができるな!とショックを受けましたね。

ただ、トーニャは悔しさを力に変えるタイプというのは見抜いてたようで、敏腕コーチを思わせるシーンがあります。

例えば、観客の1人にお金を渡し、トーニャに対して罵倒させたり。

こんな教育をするってことは、母親も同じタイプなんでしょうね。

母親も悔しさをバネにし、強く生きてきたのだと思います。

次に、元彼についてです。

この元彼、かなりのダメ男です。女性に平気で暴力を振るうのは最低すぎますね。

元彼とトーニャそれぞれが、相手への印象を語るシーンがあります。

ところどころ矛盾があるんですよね。

元彼はトーニャに銃を向けられたと言い、トーニャは元彼に何度も殴れたといいます。

どちらが本当なの?と考えますが、私は元彼の方が悪いと思います。

元彼が暴力を振るっていたというのは、事実のように描かれています。

多くはなくても、何回かは暴力を振るっていたのでしょう。

ただ、一度でも暴力を振るった時点で男としてダサいし異常です。

元彼は「自分はマトモな人間だ」と語っていますが、ただの思い込みでしょう。

アイトーニャで始めて知ったのは、フィギュアスケートでの衣装の大切さです。

トーニャは貧しいため、素敵な衣装を買うことができません。

そのせいで審査員に実力以下の点数を付けられていたのです。

この採点方法が恒例だとしたら、貧しい人はフィギュアスケートで不利になります。

この採点方法には疑問を感じますね。仮に衣装が大切なら、貧しい人が不利にはならないような、貸し出しの衣装が用意されるべきです。

このあたりはトーニャに同情しましたね。誰よりも練習をしているのに、経済状況で不利になるわけですから。

さて、この映画の醍醐味?である、史上最大のスキャンダルについてです。

これが事実だったらメチャクチャ胸糞悪いですね。

トーニャはスケートに一生を捧げてきたわけです。

それを元彼とその友人の虚言癖男に台無しにされたわけです。

特に虚言癖男。こういう人間、マジでいるから怖いんですよね。

しかも、トーニャに脅迫状を送ったのもコイツらしいです。

この映画で救いようのない人間第一位は、間違いなく虚言癖男。僅差で元彼ですね。

トーニャはライバル選手の襲撃容疑がかけられ、スケートの練習に集中できません。

このあたりは本当に可哀想でしたね。

かなりイラついたのが、母親がボイスレコーダーを持ちながら励ましに来たシーン。

「今までトーニャに厳しくしてきたけど、本当は良い母親なんだな」と思いましたが、まさかの盗聴です。

このシーンはガッカリしましたね。母親の印象が大きくマイナスに変わりました。

そして、トーニャの車をパンクさせてまで写真を撮ろうとした記者。

「こいつらマジで何なんだ?人情ってものがないのか?」

そう思わざるを得ないシーンでしたね。

この映画を見て思いましたが、審査員の主観で採点されるスポーツって汚い世界ですよね。

野球でも、ギリギリセーフか、アウトの判定では審査員の汚さが出たりします。

スポーツの判定こそ、今話題の人工知能AIにやらせたらいいと思います。

さて、この映画の最後に、トーニャは確信を突いたセリフを言います。

「アメリカはヒーローと同時に、悪役も求める」

アメリカに限らず、日本のマスコミも常に悪役を求めていますよね。

悪役がいるから、ヒーローが輝く。確かにその通りだと思います。

でも、善人を悪役に仕立て上げるなら、そもそもヒーローなんていらないです。

「人間それぞれに真実がある」

このセリフも響きました。真実は一つのはずなのに、人によって違うんですよね。

真実は悪意のある人間によって、いつの間にかねじ曲げられます。

それがドンドン広がり、最後は跡形もなくなるのです。

私は、このスキャンダルでは、トーニャの口から語られたことが真実だと信じています。

スケートに人生をかけてきた人間が、こんな卑怯でマヌケなことするなんて考えられませんからね。

後味の悪い映画ではありますが、マスコミの卑劣さやスケートフィギュア業界の闇を巧みに描いた作品だと思います!

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