今回は、「ダンサーインザダーク」のあらすじと感想を紹介します!
(ジャンルはヒューマン映画)
個人的な点数は90点です!
この映画、視聴する前にビビッと来るものがありました。
主人公のビョークの予告画像を目にしただけで、なんだか悲しくなったんです。
ヒューマン映画が好きですので、「この映画は絶対に観ないといけない!」と直感しました。
こんなに胸に来る映画は久しぶりです。
ミュージカルのシーンだけカラフルになるのは、セルマの盲目を意識していたのでしょう。
さて、ひとまず「あらすじ」へいきましょう!
予告はコチラ↓↓↓
ダンサーインザダークのあらすじ(Netflixで視聴)
ビョーク演じる主人公の「セルマ」は、男の子を持つシングルマザーです。
セルマは工場に勤務しており、ミュージカルを生きがいにしています。
仕事終わりには、ミュージカルの劇場へ行き、稽古をします。
そんなセルマは、持病を抱えています。それは、徐々に視力を失う病です。
映画の序盤からすでに、セルマは周りがハッキリ見えていません。
仕事中もミュージカル仲間に助けてもらい、なんとか働いています。
そんなセルマには目標があり、達成するために働いた給料を貯金しています。
毎日を一生懸命生きるセルマに、悲劇が訪れます。
ダンサーインザダークの感想(ネタバレあり)
もう、映画の序盤から泣きそうで仕方がなかったです!
セルマの健気さや、芯を持って人生を楽しく生きようとする姿。
セルマ役のビョーク、演技が上手すぎます(泣)!
ストーリーがそもそも悲しいのですが、セルマの表情がもっと胸を締め付けてくるんですよ。
セルマは辛いことがあっても、笑顔を心がけています。
その笑顔の作り方から、必死に生きている様子が伝わってきました。
思い出すたびに苦しくなります。
さて、ストーリーに関してですが、隣人の夫が最低すぎます!
息子の手術をするために貯めたお金を盗みますか?ありえないでしょ!
妻に愛想を尽かされないためとはいえ、子供の未来を奪うような行いをよくできますよね。
隣人夫はあまりに自己中すぎです。
この男にとって、セルマはそれほど大切ではなかったのかもしれません。
おそらく、お金のない可哀想な隣人というイメージだったのではないでしょうか。
狭い町ですので、離婚したら世間体が悪くなりすぎてしまうのも、窃盗の動機だったのかもしれません。
とはいえ、私には全く理解のできない行為でしたね。
「マイ・インターン」でロバートデニーロ演じる紳士を観たあとでしたので、あまりの落差に哀しくなりました。
お前はもっと紳士になれ!と心の底から思います。
隣人夫は良くない性格ですが、ミュージカル仲間の女性はステキな方です。
いつもセルマを手助けし、夜勤の時もわざわざやってきてくれます。
特に、夜勤のシーンでは感動しましたね。
「こんなに人を思いやれる人間になりたい!」と思いました。
この映画で疑問だったのは、息子の手術費用を貯金していることを、セルマはなぜ秘密にしていたのでしょう。
周りに知られると、心配させてしまうからでしょうか。
あるいは、一人で解決したいというプライドでしょうか。
セルマは視力が弱いですが、自立心の強い女性です。
息子へのしつけも気をつけています。
自転車をもらうシーンでも、「こんな高い物はもらえない!」と意地を張っていました。
手術のための貯金を秘密にしていたのは、「自分でできることは自分で解決したい」という想いからでしょう。
ところで、子供が自転車に乗って喜んでいるのを見て、自転車をもらうことを決めたシーンには子供への愛情が良く表現されていましたね。
映画の最後、セルマの死刑が決まったシーンからは見ていられなくなりました。
セルマは、自分自身が失明したので、盲目生活の大変さがよく分かっています。
子供には自分が必要ということは百も承知。
ですが、もしセルマが減軽を選んだら、子供は盲目になり、母親は殺人犯の人生を歩むことになります。
その未来よりも、世界が見える将来にセルマは賭けたのです。
死刑執行前、周りに音のない状況で歌い続けるセルマ。
このシーンは涙不可避です。
ダンサーインザダークは、あまりに悲しい物語でした。
誰かが弁護費用をパッと出してくれることを心から期待しましたが、そうはなりませんでした。
今の時代なら、SNSなどで呼び掛ければ弁護士費用を集めることはできるでしょう。
ですが、セルマの町には、お金に余裕のある人はいません。
弁護士と手術のどちらかを選ばねばならない状況だったのです。
ダンサーインザダーク。
哀しすぎる映画なので、当分は見れそうにありません。
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